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名称

ARUKU COFFEE & GALLERY

建築主

株式会社村井

主要用途

事務所

改修対象面積

91.67㎡

所在地

東京都豊島区

意匠設計

栄澂建築一級建築士事務所

竣工年

2022年

施工

東熱パネコン、Atelier H

写真

平井広行(1〜13枚目)、竹内栄介(14・15枚目)

ARUKU COFFEE & GALLERY

靴用品を中心に製造している企業、株式会社村井の本社屋1階の改修である。この本社屋は南向きの正面が都電荒川線の線路に面するという興味深い立地にある。ここから、近年大きくリニューアルされた大塚駅北口駅前広場、通称「ironowa hiro ba」を臨むこともできる。北側は別の道路に面している。

株式会社村井が、この1階に、「歩く」ことをテーマとしたカフェをつくることを企画された。靴用品メーカーであるため、「歩く」ことは事業内容そのものと言える。そしてカフェだけでなく、「歩く」ことにまつわる展示や講演、ワークショップ等、様々な催しを開催することを考案された。さらに自社製品の展示・販売、専用の機器を使う「足型計測」サービスを提供することも要望に含まれた。

1階の南側は元々、受付と総務機能を納め、北側はかつて靴用品を製造していた空間で、町工場の雰囲気を残していた(写真14・15枚目)。両側にアクセスがとれる立地であるため、南北両側に出入口を設け、通り抜けるできる設計とした。南側は既に会社としての出入口であったため、基本的には既存のままとし、会社のエントランスホールとの仕切りはガラス建具として、打合せ等で訪れた人にもカフェの様子がわかるようにした。北側をメインのファサードとして全面ガラス建具を用い全く新しい立面を創り出し、前面道路を行き交う人々に入りやすい雰囲気を出すようにした。

大まかに北側をカフェ、南側をトイレ・倉庫・足型測定等の空間としてゾーニングをした。客席空間は同時にギャラリー、多目的スペースとなる。

かつて部品製造のために使用されていた、巨大な機械を新しいガラスファサードに面して設置し、会社のアイデンティティを表現している。そしてやはりこの1階でかつて実際に使われていた古典的意匠を持つ巨大な金庫を再利用し、コーヒー用品等の展示棚としている。

古いものを再利用することで株式会社村井の歴史も意匠して取り入れると同時に、全く新しい空間としてリニューアルすることで、歴史を尊重しながら新しい未来を創る企業のビジョンを示すことに努めた。

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