東京の既存の戸建住宅の庭の改修計画である。
車庫と庭が前面道路から直線状に配置され、車庫から庭までを含めた計画である。
シャッターを収めるフレームを含める、この住宅の顔となる塀は、既存のサイディングを撤去し、モルタルで平滑に仕上げて意匠を単純化した。
既存車庫は必要な水勾配がとれていなかったため、コンクリートを打ち直し、目地をとって砂利敷きとした。
庭はイペ材によるデッキと塀で構成した。中央は一段低くし、人が集うスペースとした。植栽は建築主が主にオーストラリア原産種を選ばれ、細やかな葉が爽やかかつドライな印象を与える庭となった。
玄関前の小さな庭も整備し、シンボルツリーとしてユーカリを植えた。
住宅そのものは既存のままで、外構としても門扉等、既存の要素が多く残る条件であった。新しい要素をできるだけ単純な状態とすることで、既存の要素とうまく馴染ませる計画とした。